2021-12-21 北前船の水夫と玉島湊の人々 9話・10話では北前船入港の様子が生き生きと描かれています。このときは綿問屋ばかりでなく、飲食店・風呂屋・遊郭などの稼ぎ時。その様子が手にとるように浮かんできます。こうやって遊んだ水夫たちは最終地の大阪で船を降りてふるさとの北陸へ戻っていきます。春先までの短い休暇を家族とともに過ごした後、再び大阪へ戻っていったのです。歴史の中には一人の武将や偉人・文化人が登場しますが、こういった無名の庶民が過酷な生活の中で明るく生き抜いていたことも歴史を支えるファクターのひとつなのでしょう。